常設展示観覧券でご覧になれます
- ※ 団体は20名以上で、割引料金になります。
- ※オンラインチケットでは団体割引券の取扱いはございません。
- ※20名以上の団体、各種割引券等をお持ちの方は、
博物館受付窓口でチケットをご購入ください。 - ※中学生以下・大阪市内在住の65歳以上(要証明証提示)の方、
障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料です。
※ チケット購入に関しては、
リンク先ページの詳細をご確認ください。
※ただし、入館は閉館の30分前まで
主催 大阪歴史博物館
特別協力 株式会社 鶴屋八幡
和菓子は、楽しむもの。
季節を感じながら楽しむもの。
色や形を楽しむもの。
味わいや食感を楽しむもの。
老若男女を問わず、
和菓子は私たちを笑顔にしてくれます。
和菓子の成り立ちには、その地域や歴史と密接な関わりがあります。
大阪の和菓子文化も都市文化とともに発展してきました。
特別企画展「和菓子、いとおかし」では、茶の湯との関係、砂糖との関係などを振り返りながら様々な人々に愛され続けた和菓子文化を紐解いていきます。
和菓子の魅力を見つめなおしていただけると幸いです。
是非とも展覧会にお越しください。
本展示では、江戸時代の大坂の菓子舗・
虎屋伊織の伝統を継ぐ
株式会社 鶴屋八幡に特別協力をいただき、
和菓子に関する
さまざまな資料を紹介します。
秋里籬島編
虎屋伊織(虎屋大和大掾藤原伊織)は元禄15年(1702)創業の菓子舗です。大坂は高麗橋に店を構えました。虎屋饅頭は特に有名で、当時人気の滑稽本であった『東海道中膝栗毛』の袋にも饅頭の包みが描かれるほどでした。
名所図会は現在の大阪府北西部観光ガイドブックのようなもの。ここでは、高麗橋の名所として人々で賑わう虎屋伊織の店先が描かれます。虎屋伊織は菓子舗であるとともに、観光名所でもありました。
『浪華勝概帖』は、江戸時代終わりごろの大坂の風景を描いた画帖です。このうち高麗橋では、菓子舗・虎屋伊織が多くの人々で賑わう風景が描かれます。
『虎製帖』とは、鶴屋八幡に代々伝わる菓子絵図帖で、得意先への説明や職人による意匠の伝承などに用いられたものです。江戸時代から現在にまで受け継がれ、多くの菓子は今も実際に作られています。
和菓子にはさまざまな種類があり、『虎製帖』もその種類ごとに描かれ、伝えられています。この帖は、棒状に作る棹物菓子の絵図帖です。
菓子のなかには、「住の江」や「天保山」という風に、大阪の地名にゆかりのある菓銘のものがあります。「難波津」もそのひとつです。『古今和歌集』(仮名序)に「難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」と詠まれるように、難波津は梅の花の名所とされます。
難波津の名を冠すこの菓子は、梅花の意匠が施された風雅な品です。難波津はしばらく作られてきませんでしたが、下の写真は今回の展示をきっかけに作っていただいたものです。
※ 転載禁止
『虎製帖』とは、鶴屋八幡に代々伝わる菓子絵図帖で、得意先への説明や職人による意匠の伝承などに用いられたものです。江戸時代から現在にまで受け継がれ、多くの菓子は今も実際に作られています。
こちらは上生菓子を描いた菓子絵図帖。練り切りや求肥などで四季に合わせた菓子が作られ、茶席に華やぎを加えました。
「夏木立」とは夏季に青々と茂る木々をあらわす言葉。夏木立と聞くと豊かな緑が思い出されますが、ここでは桃色のういろうで餡をくるみ、さらに涼しげな葛でつつんで作られます(下の写真は現在ある鶴屋八幡製の夏木立)。盛夏の木漏れ日のような、はつらつとした印象を受けます。
そのほか、「玉乃井」や「氷室」など、夏にぴったりな涼感ある菓銘の生菓子が並び、目を楽しませます。
※ 転載禁止
さまざまな蒸菓子を載せた版本の菓子絵図帖です。本書には店名は記載されていませんが、書名や装丁、菓子の図案、菓銘などから虎屋伊織のものと考えられます。
菓子の絵図帖はいわば得意先向けのカタログであり、一見すると専門的に思える書物です。これが広く流布しているという状況から、当時の虎屋伊織の人気ぶりが垣間見えると同時に、大坂における菓子の拡がりを示す資料ともいえます。
饅頭切手とは、現在でいう饅頭の商品券で、虎屋伊織が発行したものにはじまるといわれています。当時としては先進的であった饅頭切手は、日本中の土産物を紹介する本に掲載されるなど、人々のあいだで新鮮に受け止められました。
この資料は饅頭切手の管理帳簿で、その年ごとの発行枚数などを記録しています。たとえば、明和8年(1771)の記録では。61,894枚もの切手を頒布したことがわかります。
また、発行年をあらわす印は、干支ごとにさまざまな意匠が彫られています。切手に押す印といえども、意匠にこだわろうとする菓子舗としての思いがみえます。
砂糖と寒梅粉(もち米を加工した粉末)を混ぜた生地を型に押し込み作る菓子を打菓子といい、これはその打菓子を作るための木型です。裏面の墨書から、彫師・形屋 東三郎の作とわかります。
菓子を抜くための型ですから、多くは同一パターンの彫り込みとなりますが、この木型の場合は、牡丹が蕾から徐々に花開いていくさまが表現されています。菓子職人の誇りに呼応するかのような、彫師の手わざが光る菓子型です。
※ 転載禁止
鶴屋八幡が得意先に送っていた絵葉書です。鶴屋八幡でつくられたさまざまな菓子が、季節にあわせて描かれます。画家の山内金三郎は、鶴屋八幡の経営者であった今中善治が発行に携わった雑誌『あまカラ』にも寄稿しています。
和菓子のパートナーといえばお茶。煎茶の普及により、菓子文化は広がっていきました。幕末に活躍した京都・宇治の製茶家・上林清泉の描いた茶摘み図で、晴れの日と雨の日の両方で対となっています。
株式会社 鶴屋八幡
代表取締役社長の今中 智英 氏と
大阪歴史博物館 館長の大澤 研一が、
大阪と和菓子がどのようにかかわってきたのか、
その文化について対談を行います。
会期 | 令和4年7月31日(日) 13:00~14:30 (受付12:30~) |
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会場 | 大阪歴史博物館4階 講堂 |
定員 | 200名(要事前申込) |
登壇者 | 今中 智英氏 (株式会社 鶴屋八幡 代表取締役社長) 大澤 研一 (大阪歴史博物館館長) |
参加費 | 無料 |
参加方法 | 事前予約制 |
展覧会担当者が
展覧会の見どころや主な資料について
スライドを用いて解説いたします。
会期 | 令和4年7月23日(土)・ 8月13日(土) 各回14:00~14:30 (開場:13:30) |
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会場 | 大阪歴史博物館4階 講堂 |
定員 | 200名(当日先着順) |
登壇者 | 俵 和馬(大阪歴史博物館学芸員) |
参加費 | 無料 |
参加方法 | 当日直接会場へお越しください。 |
常設展示観覧券でご覧になれます
※ チケット購入に関しては、
リンク先ページの詳細をご確認ください。
令和4年7月16日(土)〜
9月4日(日)
9:30から17:00まで
※ただし、入館は閉館の30分前まで
火曜日
Osaka Metro谷町線・中央線「谷町四丁目」駅 ②号・⑨号出口
大阪シティバス「馬場町」バス停前
大阪歴史博物館
株式会社 鶴屋八幡
大阪府
公益財団法人 大阪観光局
大阪商工会議所
TEL : 06-6946-5728
FAX : 06-6946-2662
入館時に検温を実施しています。
館内入口付近の消毒液で必ず
手指消毒をしてください。
マスクの着用、咳エチケットの徹底をお願いいたします。
発熱や咳など風邪のような症状が
ある場合は来館をお控えください。
発熱(37.5℃以上)があった場合は
入館をお断りします。
展示室内の混雑状況により入場を
一時的に制限する場合があります。
展示室内での会話はできるかぎり
お控えください
新型コロナウイルス感染症の
感染拡大状況によって、
会期等に変更が生じる場合が
あります。
事前に当館ウェブサイトを
ご確認ください。
展示室内での写真撮影は
できません。